製造技術者インタビュー

Interview

製造技術者インタビュー

最新鋭5軸MCを業界トップクラス・35台導入。
5軸エキスパートとして精密試作部品を製造しています

友栄精密では、DMG MORIやハームレ等、最新鋭・上位機種の5軸マシニングセンタを業界トップクラスの35台導入しています。しかも、全機がメーカーオプションを「全部乗せ」した、フルスペック仕様です。

しかし、ただ最新マシンを導入さえすれば、どの加工メーカーでも精密加工ができるというものではありません。そこには、的確な工程設計と、優れた加工ノウハウが必要です。そこで当社が発揮するのが、5軸のエキスパート集団として築き上げた約20年に渡る技術蓄積です。

どのように加工すれば、部品を高精度に仕上げることが可能なのか。例えば、加工順序から、パスの方向、刃物の回転数と送り速度、そしてクーラント（切削油）の管理に至るまで、全ての精密加工ノウハウを私達は知り尽くしています。

そのため、他社では3軸で加工する単純形状の部品も、友栄精密では全て5軸で統一的に加工しています。当社にとって5軸マシンは基本であり、そこに製造プロセスを集中することで、業界トップレベルの5軸加工技術を集積しているのです。

統括工場長
藤岡臣久

工場全体を恒温化。切削油のモニタリングを徹底しています

友栄精密による精密加工の秘訣は、独自の製造プロセスにあります。一つは、「工場内全エリアの恒温化」です。大手空調メーカーの協力により、当社工場専用にカスタマイズされた空調設備を工場全エリアに導入。24時間×365日稼働させることで、温度変化による寸法変化を徹底的に排除しています。

そして、もう一つは「クーラント（切削油）の徹底したモニタリング」です。クーラントの性能保持は精密切削の上で非常に重要な要素ですので、密度やpHを常時計測し、低下が見られればすぐに交換を行い、ベストな状態を維持しています。

友栄精密専用の特別工具を開発

当社が高精度加工を実現できるもう一つの理由は、「友栄精密専用のオリジナル工具」の製造開発にあります。

当社では、切削工具メーカーとの共同により、優れた切削性と耐久性を備えた、友栄精密専用の特別工具を独自に開発。刃先の形状を変えながら、当社のマシン環境で実際に切削テストと耐久試験を行うことにより、求める切れ味と耐久性を備えた最高の刃物を開発、他社には到達できない高精度加工を実現しています。(※写真はイメージです)

難削材のステンレスへ、Ra0.8以下の鏡面加工が可能です

難削材であるステンレスへの加工も、友栄精密の得意とする領域です。ステンレスは熱伝導性が低いため、通常の切削方法では切削熱により刃先が欠損したり、切粉が刃先に付着して構成刃先となり、寸法精度の低下を招いてしまいます。

友栄精密では、構成刃先を抑えつつ、最適な切削速度・切込み量等、最適なセッティングを行っています。特に高度な密着度が求められるシール面や、半導体材料ガスの接触面において、切削仕上げによる面粗度Ra 0.8以内の鏡面加工が可能です。

ハステロイへの小径・深穴加工も実現

さらに、ステンレスより難加工なハステロイにおいても、1.5φ×50mmの小径・深穴加工が可能。こちらも同じく、切削仕上げにより面粗度Ra 0.8以下の鏡面加工を実現しています。

豊富な加工実績により、製品開発へのアドバイスも可能です

また、当社では、金属精密加工における各種大手メーカー部品の製造経験をもとに、メーカーの製品開発ご担当者様に有用なアドバイスを行うことが可能です。部品形状や硬度、使用環境等、要件に合わせて金属材質の選択からご相談を承っています。

また、残留応力除去のための熱処理や、表面硬度を上げるための表面処理等、クライアント様の立場に立ってご提案をさせて頂きます。

メーカー様内製と比較し、圧倒的短納期を実現

友栄精密では、メーカー様の社内製造部門と比較して短納期で、高精度・開発試作部品をご提供しています。複雑形状や難削材、大型部品等、メーカー様では加工に時間を要するものも、当社では大幅な短納期対応が可能です。その理由は、友栄精密のデータ作成から製造開始までの圧倒的なスピードです。現場を熟知している多数のプロフェッショナル技術者が、豊富な加工実績を基にスピーディーにプログラミングを行うことで、業界トップクラスの短納期を実現しています。

独自の精密加工技術力で、あらゆる試作・量産に対応します

当社では、製品に合わせて大・中・小さまざまなテーブルサイズを搭載したマシニングセンタを多数ラインナップしています。大型800φのテーブル搭載のマシニングセンタも、5台所有。難削材の試作部品製造から、ロボット対応による量産まで、幅広く対応することが可能です。そして、2023年末には、当社新工場の操業開始が予定されています。新工場に導入される5軸マシニングセンタは、全台にワーク搬出入用の6軸協働ロボットを搭載し、生産能力の大幅アップが実現します。

このような新たな生産体制の下、友栄精密は空調や電気自動車（EV）等の分野で培った世界トップレベルの高精度加工技術を駆使し、お客様の求める最高品質の精密部品をお届けいたします。